【砺波市】解体工事の流れとは？事前に把握してスムーズに工事を！

家屋の解体工事は高所での作業が必要不可欠で、業者は最初に足場の設置から開始します。足場を設置する際は、同時に粉塵や騒音を防ぐために養生も行い、近隣住民への配慮も必要です。

安全かつ快適な解体工事に欠かせない要素ですので、見積もり時に「どれくらい養生をしてもらえるのか」「近隣住民への影響はどれくらいあるか」を確認することが大切です。

2．周辺設備や建物内部の撤去作業を実施

解体工事では建物自体だけではなく、隣家との境界線の石垣・ブロック塀・庭木など、周辺物の撤去も必要です。解体業者を選ぶ場合は、石垣やブロック塀の所有者が誰か確認したうえで、取り壊し作業に進む業者を選んでください。依頼主が自分の所有物だと思っていたとしても、隣家との共有物だったというケースも少なくありません。解体によって隣家との関係性を壊す可能性もありますので、丁寧な確認が大切です。

また、かつての解体工事は建物や内部の家財をまとめて取り壊す「ミンチ解体」がメインでしたが、近年では地球環境への配慮から、分別して解体しなければなりません。そのため、建物を解体する前には瓦や石膏ボード、不要な家財を撤去します。撤去時に分別された廃棄物は、作業後に建築リサイクル法に準じた処分が必要です。

3．建物の解体工事

いよいよ建物の解体です。建物は木造・鉄骨・鉄筋コンクリート造など様々ですが、ほとんどの場合、重機を使用して解体します。ただし、住宅密集地や重機が入れない箇所など、立地や建物の状態によっては手壊しする（重機を使わない）ケースも少なくありません。解体時は粉塵が広い範囲に舞い散るため、散水をしながら作業を進めます。

4．発生した廃材を分別・処分

解体工事で発生した廃材（木材やコンクリートなど）は、分別した上で処分場まで運搬します。処分の際はマニフェスト制度に基づき、業者が処分を行わなければなりません。マニフェスト制度は1997年に廃棄物処理法が改正され、悪質な業者の不法投棄を防止する旨を目的として、各業者に発行が義務付けられている制度です。

マニフェストを遵守しない場合、解体業者は懲役刑や罰金刑が科されますので、ほとんどの場合適切な処分に努めていますが、念のために契約時に適切な廃棄物処分を行えるかどうか確認してください。

5．地中物の確認および整地

解体工事後には家屋周辺の地中に廃材が残っていないか、あるいはコンクリート片が埋まっていないかを業者が確認します。地中物が認められない場合は地面の整地を行い、工事の完了です。

解体工事は一見、壊して終わりのイメージがあるかもしれませんが、その後の土地活用の観点からきれいに整地して引き渡さなければなりません。解体工事後に土地を売却する場合は、整地された状態のほうが買い手もつきやすく、近隣住民の不安を拭えます。業者に解体工事を依頼する場合は、後のことを考えながら依頼するのがおすすめです。